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2008年11月 3日 (月)

第8回JBCスプリント・第8回JBCクラシックの回顧

 今日は、園田競馬場で交流G1の第8回JBCスプリント(3歳上G1・ダート1400m)と第8回JBCクラシック(3歳上G1・ダート1870m)が行われています。

 まずは、9Rとして行われた第8回JBCスプリント(3歳上G1・ダート1400m)からです。JRAからは2枠②メイショウバトラー(牝8・高橋成)武豊騎手・55キロ、4枠④バンブーエール(牡5・安達昭)松岡正騎手・57キロ、5枠⑥スマートファルコン(牡3・小崎憲)岩田康騎手・56キロ、6枠⑦ブルーコンコルド(牡8・服部利)幸英明騎手・57キロ、8枠⑪リミットレスビット(牡9・加用正)内田博騎手・57キロの5頭が出走しています。

 レースは、横一線のスタートから、ダッシュよくバンブーエールがハナへ。2番手にモエレラッキー(牡3・大井・久保與)、3番手の内にアルドラゴン(牡7・兵庫・田中範)、その外にスマートファルコン、その直後にブルーコンコルドが付け、更にその後、内にメイショウバトラー、外にリミットレスビットが付ける展開。

 レースはゆったりとしたペースで流れ、3コーナーにさしかかる辺りでスマートファルコンがバンブーエールに並びかける勢いで一気に進出し、後続も手綱をしごいて追い上げを開始しますが、逃げるバンブーエールの手綱は動かず、楽な手応えで半馬身のリードを保って直線に入り、追いすがるスマートファルコンとの差は一向に縮まらず、鮮やかな逃げ切りで重賞初勝利を、G1制覇で飾っています。タイムは、1.25.6(良)。2着には、先行して、早めに動き、最後までしぶとく食い下がったスマートファルコン。3着には、終始内々を上手く立ち回ったアルドラゴンが入っています。

1着のバンブーエールは、G1のダート1400mを考えると、楽なペースでの逃げとなった事が勝因でしょう。ただ、この馬自身の体調や、勢いなどすべてがピークに近い状態で、臨めた事も大きかったですね。次走以降も楽しみですね。

2着のスマートファルコンは、早目に動きましたが、後一歩及ばずの2着。強い馬にあれだけ楽に行かれると厳しいですね。距離はもう少しあった方が良いでしょうが、この馬自身は良く走っていますし、コンスタントにどの条件でも力を出せる事で、いつかは、チャンスが来るでしょう。

3着のアルドラゴンは、木村健騎手の好騎乗で、上手く内々を立ち回りましたね。

ブルーコンコルドは4着。+10キロは予想外でしたが、それよりも、小回りの1400mは流石に忙しい印象ですね。

メイショウバトラーは5着。2番枠が辛かったですね。結局、動けない位置に押し込められ、上手く立ち回りましたが、5着が精一杯でしたね。まだまだ、力は落ちていない印象ですから、次走以降の巻き返しに期待ですね。

リミットレスビットは6着。こちらは、さすがに衰えが見え初めている印象ですが、よく頑張っていると思います。

 続いて、10R第8回JBCクラシック(3歳上G1・ダート1870m)です。JRAからは1枠①サクセスブロッケン(牡3・藤原英)横山典騎手・55キロ、2枠②ヴァーミリアン(牡6・石坂正)武豊騎手・57キロ、5枠⑤フィールドルージュ(牡6・西園正)岩田康騎手・57キロ、6枠⑧メイショウトウコン(牡6・安田伊)藤田伸騎手・57キロ、8枠⑪ボンネビルレコード(牡6・堀井雅)内田博騎手・57キロの5頭が出走しています。

 レースは、スタートでトモを滑らし、少し遅れたサクセスブロッケンが果敢にハナを奪い、2番手にフリオーソ(牡4・船橋・川島正)、ヴァーミリアンが3番手に内に付け、ボンネビルレコードは5番手の外目を追走、スタートでダッシュが付かなかったメイショウトウコンが後方まで巻き返し、フィールドルージュは最後方を追走する展開。

淡々とレースが流れる中、向こう正面までにメイショウトウコンが中団前目まで押し上げ、ボンネビルレコードも押して進出開始しますが、先行するサクセスブロッケン、フリオーソ、バーミリアンの3頭もペースを上げ、後続をやや離して3コーナーへ入り、2番手追走のフリオーソが一杯となり、変わってヴァーミリアンがサクセスブロッケンに並びかけ、直線は内で食い下がるサクセスブロッケンをクビさ退けJBCクラシック連覇を飾り、G1・6勝目を挙げています。タイムは1.56.7(良)。2着には、逃げて、最後までしぶとく粘ったサクセスブロッケン。3着には、スタートで遅れて、終始外々を追い通しながらも、あと一歩まで良く追い上げたメイショウトウコンが入っています。

1着のヴァーミリアンは、ドバイ以来の競馬でしたが、昨年同様、問題無く仕上がっていましたし、武豊騎手もインタビューで言っていた通り、レースが上手ですね。休み明けで、これだけのレースが出来るのですから、今後、G1タイトルをいくつ積み重ねるか期待したくなりますね。

2着のサクセスブロッケンは、ゲートでトモを滑らせて、先手を取るまでに少し脚を使ってしまったのが痛かったですね。それでも3歳馬で、現役最強ダート馬とクビ差のレースですから、これからが大いに期待されますね。

3着のメイショウトウコンは、終始、外を回って、ずっと脚を使いながらも、あともう少しまで来ていますから、スタートでダッシュが付かなかったのが痛かったですね。ただ、G1のタイトルが手に届くところまで来ている事は確かですね。惜しいレースでした。

フィールドルージュは5着。思い切った後方待機策を取りましたが、流石に9ヶ月振りのレースでこのメンバーでは厳しかったですし、距離ももう少しあった方が良いですね。叩いた次走以降に期待しましょう。

ボンネビルレコードは6着。的場文騎手が騎乗しないと走らないのでしょうか^^;。あまりにも的場文騎手との息がピッタリだけに、何とかならないものでしょうかね。

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