今週はG1フェブラリーS
今週の日曜日(2月24日)には、今年最初のG1競走第25回フェブラリーS(4歳上G1・ダート1600m)が行われます。ダート界のマイル王を決める1戦として定着していますが、最近では、この後に行われるドバイワールドカップへと繋がる重要な位置づけのレースにもなって来ていますね。今年はフルゲート16頭に、地方馬3頭を含む44頭の登録があり、出走可能な馬は以下の通りです。(騎手は予定です)
地方馬(出走可能枠4枠)
フジノウェーブ(牡6・柴田高)御神本騎手57キロ
昨年のJBCスプリントの覇者。距離的にも問題は無く、中央のペースと府中のダートに戸惑わなければ。
アンパサンド(牡4・米川)戸崎騎手・57キロ
全日本2歳優駿3着、ジャパンダートダービー2着と、地方馬4歳世代ではフリオーソに次ぐ力の持ち主。距離が短くなるのはプラス材料でしょう。
ビッググラス(牡7・高橋三)今野騎手・57キロ
昨年の3着馬。それ以降の成績が冴えず、これと言って強調材料が見当たりません。
JRA馬(出走可能な順)
ダイワスカーレット(牝4・松田国)安藤勝騎手・55キロ
G1・3勝馬で有馬記念2着馬が、ドバイ遠征を睨んでのダート初挑戦。中間熱発があり、万全とは言えないものの、出てくるからにはそれなりの仕上がりという事でしょう。ダート適正があろうが無かろうが大敗するイメージが浮かばない程の安定感ですね。
ヴァーミリアン(牡6・石坂)武豊騎手57キロ
昨年の最優秀ダート馬で現在、G1・3連勝中。こちらもドバイ遠征を視野に入れての出走。川崎記念を飛節炎で取り消した後のレースで、調整は難しいでしょうね。マイル戦は去年のフェブラリーS(5着)以来で得意とは言えない距離。ただ能力的には抜けた存在で力で押し切る可能性も大ですね。
ブルーコンコルド(牡8・服部)幸騎手・57キロ
交流G1・6勝で昨年の2着馬。本来マイルがピッタリの馬で、ここに向けてジックリ調整され、JRAG1制覇にチャンス十分。
メイショウバトラー(牝8・高橋成)福永騎手・55キロ
交流重賞5勝。通算重賞8勝の女傑。ただ、昨年夏までの勢いが無く、このメンバーになると厳しいでしょうか。距離は問題ないでしょう。
フィールドルージュ(牡6・西園)横山典騎手57キロ
前走の川崎記念で念願のG1を奪取。順調さでは他の有力馬と比べても有利でしょう。距離的には問題ないものの、スタート後の芝のところで置かれなければG1・2勝目のチャンスは十分でしょう。
リミットレスビット(牡9・加用)蛯名騎手・57キロ
9歳馬ながらも、重賞のタイトルを積み重ねる古豪。力の衰えなど微塵も感じませんが、マイルのこのメンバーではさすがに厳しいでしょう。
ワイルドワンダー(牡6・久保田)岩田騎手・57キロ
前走、根岸Sを鮮やかに制して、勢いに乗ってのG1挑戦。ベストは1400mで距離が伸びて良い事はありませんが、1600mならチャンスは十分。
メイショウトウコン(牡6・安田伊)武幸四郎騎手・57キロ
この1年間でG1で勝ち負け出来るところまで成長しましたね。前走平安Sでも、本調子では無かったようですが、崩れない辺りが地力強化の証でしょう。東京1600mの適正は微妙ですが、十分勝ち負け出来る力はありますね。
ボンネビルレコード(牡6・堀井)57キロ
昨年の帝王賞の覇者。中央に移籍してから、スピード競馬に苦労していますね。距離が短くなるのもプラスとは言えず、強調材料に乏しいですね。
ヴィクトリー(牡4・音無)後藤騎手・57キロ
昨年の皐月賞馬。自らの能力を持て余している状態ですね。距離短縮は折り合い面からはプラスでしょう。ダートも血統的には十分こなせそうですが、いきなりこのメンバーで結果を求めるのは酷でしょう。今後に繋がる走りを期待。
クワイエットデイ(牡8・松元省)角田騎手・57キロ
平安Sを制し、勢いに乗っての参戦。ラチ沿いを走れれば力を出せるので内枠が欲しいところですね。叩き3走目でもあり、調子は良さそうですし、2月一杯で勇退する松元省一調教師に最後のビッグタイトルをプレゼントしたいところですね。
ノボトゥルー(牡12・森)57キロ
2001年のフェブラリーSの覇者。前走根岸Sでも7着と健闘。12歳とは思えない走りで、自分の力は出し切ります。
ロングプライド(牡4・小野)ペリエ騎手・57キロ
4歳世代でも上位の力の持ち主。パサパサの力の要るダートが得意で、ロングスパートで力を発揮するタイプ。良馬場なら1発あっても驚けないですね。
追記(2月19日)
デアリングハート(牝6・藤原英)
エリザベス女王杯後。、ダートを2戦使われ芝と遜色ない走りを見せています。左回りで1600mは得意ですし、相手なりに走るタイプでもあり、十分チャンスはありそうですね。
ドラゴンファイヤー(牡4・久保田)
シリウスS以降、勢いが止まってしまいましたが、この馬の力さえ出せば十分チャンスはあると思います。距離も十分対応可能で、1発あっても不思議ではないですね。
除外対象馬(回避があった場合の繰り上がり順)
デアリングハート(牝6・藤原英)、ドラゴンファイヤー(牡4・久保田)、フサイチリシャール(牡5・松田国)、エイシンロンバート(牡6・小崎)、トーセンブライト(牡7・加藤征)、フェラーリピサ(牡4・白井)アドマイヤスバル(牡5・中尾正)、ナカヤマパラダイス(牡5・二ノ宮)、 リキッドノーツ(牡7・二ノ宮)、マイネルスケルツィ(牡5・稲葉)、レオエンペラー(牡4・田子)、カフェオリンポス(牡7・松山)、ブラックランナー(牡5・尾形)、マイネルアワグラス(牡4・稲葉)、フィールドベアー(牡5・野村)、アドマイヤメイン(牡5・橋田)、ビクトリーテツニー(牡4・森)、ラッキーブレイク(牡7・音無)、サヨウナラ(牝7・谷)、プリンセスルシータ(牝6・松田国)、ベルーガ(牡7・尾形)、タイキヴァンベール(牡8・田中清)、オフィサー(牡6・森)、ワンモアチャッター(牡8・友道)、トロピカルライト(牡4・二ノ宮)、オースミグラスワン(牡6・荒川)、フィフティーワナー(せん6・安田隆)、トールハンマー(牡8・二ノ宮)
の順となっています。今年のフェブラリーSは、ダート未経験のG1馬2頭の参戦に、有力馬が順調さを欠いており、そこに前哨戦を鮮やかに勝った馬達が加わり、見ている分には面白そうですが、不確定要素が多すぎて、馬券的には頭を悩ます1戦となりそうですね。
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